被災者の“ストレス”には、
どのような要因があるか?

大規模災害の被災者は、発災時に受ける肉体的な【からだのストレス】はもちろんのこと、同時に精神的な【こころのストレス】も感じることになります。特に、「家屋の被害程度」による影響は強く、「全壊・全焼」などのように被災程度が大きくなればなるほど、ストレスも心身共に増加する傾向にあります。
 
なぜなら、「家屋の喪失」というのは、発災直後だけではなく、それ以降の避難所や仮設住宅での生活を余儀なくさせるため、ストレスが継続する要因となるのです。実際、阪神・淡路大震災の場合は、6年を経過しても、家屋の被害程度が被災者のストレスに大きな影響を与え続けていました。
 
また【からだのストレス】は、「年齢」の影響を大きく受けることもわかっています。具体的には、20・30代はストレスを感じにくく、年齢が上がるにつれて高まる傾向にあります。つまり、身体的・精神的なケアというのは、「家屋の被害程度」や「年齢」に合わせて対応する必要があるのです。

POINT

  • 「家屋の被害程度」が大きいほど、【からだのストレス】と
    【こころのストレス】は高くなる傾向がある
  • 【からだのストレス】は、特に「年齢」が上がるほど高くなる

Data.10

[こころとからだのストレス]

こころとからだのデータ一覧

>他のカテゴリを見る