まちの“復興速度”を
何によって感じているのか?

震災の発生から10年後、「まちの復興速度」をどのように感じているのかを調べたところ、「かなり速い」から「ふつう」と答えた人の割合は、時間の経過と共に増加しており、10年の間にまちの復興が着実に進んでいるという結果が出ました。被災者自身は、何によってその速度を実感していたのでしょうか。
 
同時期に実施された別の調査で、「まちの復興速度」と同様の変化が見受けられた項目があります。それは、「まちの夜の明るさ」についてです。調査結果によると、「震災前より明るくなった」と感じた人の割合は、時間の経過と共に増えていました。また、「震災前より暗くなった」と感じた人の割合も、震災翌年には全体の27.1%でしたが、2005年の調査時点では9.8%まで減少しています。
 
このように、「まちの復興速度」と「まちの夜の明るさ」に関する被災者の実感には、ある種の関連性が見てとれます。まちの夜が明るくなるような地域活動・経済活動の促進によって、被災者が「まちの復興」を感じていることが考えられるのです。

POINT

  • 「まちの復興速度」と「まちの夜の明るさ」には、
    ある種の関連性が存在していて、まちの夜が明るくなるような地域活動・経済活動の促進によって、被災者は「まちの復興」を感じている

Data.06

[まちの復興に対するイメージ]

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