被災者視点
復興の7要素検索
「すまい」に関連する情報は
“いつ”必要とされているのか?
行政からの情報提供はできるだけ早いに越したことはありません。特に、「すまい」に関連する情報はその傾向が顕著に見受けられますが、家屋の“被害程度”や“年代”によって必要とされる情報の種類や時期は異なっています。
「すまい」の根底に関わってくる住宅の安全性や応急危険度判定を行う、すまいの【安全情報】については、家屋の被害程度や年代に関わらず、すべての被災者が「1週間前後」のタイミングで情報を必要としています。一方で、修理・転居費、税控除や融資などにまつわる【資金情報】に関しては、早くても2週間を過ぎてから、遅くても約1ヵ月後までに必要とされています。
特徴的な傾向は、家屋の被害程度では「全壊・全焼」相当、年代別では「60代以上」の被災者においては、上記の【安全情報】に加え、解体・建替えを判断するための【修理情報】、他地域への転居や仮設住宅・公営住宅への入居などに関する【転居情報】のすべてを「1週間以内」に必要としていることです。
- 応急危険度判定のような【安全情報】については、
被害程度や年代に関係なく、
被災後「1週間以内」に発信することが必要である - 「全壊・全焼」「60代以上」の被災者については、
【安全情報】【修理情報】【転居情報】をパッケージにした情報を
「1週間以内」に、【資金情報】については「3週間以内」の
情報発信が求められている
Data.07
- [いつ「すまい」に関連する各情報を必要としたか]
すまいのデータ一覧
- Data.01 被災者の“避難理由”は何か?
- Data.02 災害発生後、被災者はどこへ“避難”しているのか?
- Data.03 被災地“外”に避難した人は、どこへ“避難”しているのか?
- Data.07 「すまい」に関する情報は“いつ”必要とされているのか?
- Data.08 災害後の被災者はどのような“住居形態”に移り変わるのか?
- Data.09 被災後の居住地は“どこ”を希望しているのか?