被災者視点
復興の7要素検索
生活復興感を
“下げ止める要因”は何か?
「Data.11:生活復興感が低い被災者は、どのようなタイプか?」にある通り、最も生活復興感が低かった被災者層(− −タイプ)では、全体として見ると「人と人とのつながり」の要素が少ない傾向にありました。つまり、生活復興感と「人と人とのつながり」には明確な関連性があるということですが、この65名の【− −】タイプの被災者の間でも、経年変化に個人差があることがわかりました。
【− −】タイプの人たちの個人差を細かく比べてみると、「震災後の転居回数」が少ないほど、住んでいる「まちのイベント参加」の回数が多いほど、そして現在住んでいる「まちの住民相互の付き合い」が多いほど、復興感は2003年から05年にかけて上昇傾向に転じる人が特徴的に見られました。
震災による影響が一番濃く現れた【− −】タイプの被災者の間でも、復興感の推移は年齢や職業、性別といった属性だけでなく、「人と人とのつながり」という操作可能な要因によって左右されていたのです。
- 「震災後の転居回数」が多く、「まちのイベント参加」の度合いが低く、
住んでいる「まちの住民相互の付き合い」の程度が低いと
生活復興感を“下げ止める要因”となる
Data.12
- [震災後の転居の有無と近所付き合い]
人と人とのつながりのデータ一覧
- Data.04 被災者は、“誰”を頼りにしているのか?
- Data.12 生活復興感を“下げ止める要因”は何か?
- Data.13 生活再建は、“景気”にどの程度影響を受けているのか?
- Data.19. 災害時の“市民意識”は、どのように変化するのか?