被災者視点
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被災者は、“誰”を
頼りにしているのか?
大規模災害が発生したとき、被災者は“誰”を頼りにするのでしょうか。被災者の「精神面」「物質面」「情報面」での支援という3つの側面から、「次の災害で最も頼りにしたい人・組織はどれですか?」と尋ねたところ、それぞれの特徴が浮かび上がってきました。
まず、「精神面」においては、【両親】や【子ども】【配偶者】を頼りにする傾向があります。また、「物質面」においてもそれらを頼りにしています。一方、【きょうだい】【親せき】は、「精神面」よりは「物質面」で頼りにしているという結果が出ました。
「情報面」においては、【マスコミ】や【市役所】など公的な組織や企業を頼りにしています。そして、すべての面において共通して頼りにされていたのが【ライフライン事業者】でした。災害後の日常生活を送ることが困難な中で、いかに被災者にとって「ライフライン復旧への関心」が高いのかが見てとれます。
平均値を超えた8つの支援者・組織のうち【マスコミ】以外には、すべて「物質面」での支援が期待されています。このことから、被災者の期待に応えて、物質面の支援を軸に、精神面・情報面での支援を行うことが、その人全体の支援へとつながることがわかります。
- 精神面においては、【両親】【子ども】【配偶者】などの血縁を頼りにする
傾向がある。物質面ではそれに加えて【きょうだい】【親せき】も
頼りにされている - 【ライフライン事業者】は、被災者の「精神面」「物質面」「情報面」
すべての面において頼りにされている - 物質面の支援を軸に、精神面・情報面での支援を行うことが、
その人全体の支援へとつながる
Data.04
- [次の災害で最も頼りにできる人・組織]
人と人とのつながりのデータ一覧
- Data.04 被災者は、“誰”を頼りにしているのか?
- Data.12 生活復興感を“下げ止める要因”は何か?
- Data.13 生活再建は、“景気”にどの程度影響を受けているのか?
- Data.19. 災害時の“市民意識”は、どのように変化するのか?