被災者視点
復興の7要素検索
被災後に最も打撃を
受ける“職業”は何か?
大規模災害の発生によって経営面で影響を受けない企業・組織はほとんどありません。阪神・淡路大震災においても、震災後に転退職・転廃業した人は全体の10.7%でした。しかし、影響の度合いは業種別に異なります。
職業別に細かく見てみると、震災の影響で転退職・転廃業した人の割合が最も大きかった業種は、店員などの【サービス関連】で、実に5人に一人の割合に相当します(21.1%)。続いて、運輸・通信・製造・建設業の現場従事者である【産業労働者】が15.8%、【商工自営業者】が14.9%でした。特に【商工自営業者】に関しては、地域に根を下ろして商売をしているため、自身が被災した上に地域のマーケットをも喪失することになり、大変厳しい状況となります。
これらの職業に関しては、「事業継続の助成」や「転職の斡旋」など、特に重点的な支援が必要となるといえます。
- 被災後に最も経営面で影響を受ける業種は、
【サービス関連】【産業労働者】【商工自営業者】である
Data.15
- [震災後の転退職の状況]
くらしむきのデータ一覧
- Data.14 被災者が切り詰める“支出項目”は?
- Data.15 震災後に最も打撃を受ける“職業”は何か?
- Data.16 被災地で企業の営業活動が“再開する時期”はいつか?
- Data.17 企業の年商や売上の増減は、どのような理由で変化するのか?